スクメロの話。

 長い夏休みが終わり、しれっとブログ自体も夏休みをしていましたが再開していこうかなと思います。

 

 この短い間にいろんな音ゲースマホで登場して少しずつ触れていこうかなと思っている次第なのですが、今日はつい最近配信が始まった「スクールガールストライカーズ トゥインクルメロディーズ(以下、スクメロ)」についてです。

 これの原作にあたるスクストは当時としてはキャラモデルが非常に凝って作られている上に売りである着せ替えが無課金でもイベントをしっかりと遊んでいれば衣装が沢山手に入って楽しめるというのもあってキャラへのこだわりが強いゲームという印象がありました。その上にアニメ化がされるほどストーリーの評判も高いです。当時のスマホゲーにストーリーの要素を取り入れようという動きの中で成功したゲームの1つとも言えます。その反面、ゲームシステムはガラケー時代のようなソシャゲ要素が強く、単純作業の繰り返しと札束での殴り合いという面が強くゲームとしてはあまり高く評価できないというのが正直なところです。

 

 では、その派生作品であるスクメロはどうかというと最近の流行をしっかりと抑えつつも原作の良さであるストーリーやキャラの見せ方へのこだわりを感じさせるゲームだと思っています。

 ゲーム内容としては3DCGのキャラたちが踊るMVを背景にリズムに合わせて出現するアイコンを叩いてクリアを目指すというリズムゲームになっています。リズムゲームの方はよくあるレーンに沿って落ちてくる譜面をタッチするタイプではなく、DIVAのようにがめんのあらゆるところに出現するタイプになっています。このタイプの良さというのはMVの見てほしいところに自然と注目してもらえるというメリットがあって、今回のMVととても相性が良いように感じました。

 では、そのMVがどうなっているかというと、まずキャラモデルはスクストに比べるとすごく綺麗になっていてよく動くというポイント。頭身も高く作られているのでキャラの一つ一つの動きが凄くダイナミックに感じます。そして、そんな女の子たちが5人でステージに上っていてしかもその振り付けが別々になるように作られています。さらに言えば、その振り付けの中にそれぞれがステージ上を移動する振り付けがあって場面ごとに立ち位置が変わるんです。大体のゲームは一人だけで踊っていたりだとか複数人でも皆振り付けが同じだったり同じ場所でずっと踊っていたりというのが殆どなのですが、ここまで動くゲームは本当に少ないと思います。しかも、対応している曲が一部とかではなく殆どの曲で対応しているのも力の入れ具合が伺えます。そして、振り付けの凄さももちろんなんですが、それを綺麗に見せるカメラもまた多彩に動き、キャラをよりよく見せるために大活躍してくれています。百聞は一見に如かずということで是非、動画の方で見てほしいなと思いますー!

 

 

 ストーリーはスクメロから初登場となるチーム「アプリコット・レグルス」がメインとなって、他のチームとの出会いや様々な出来事をきっかけに成長していくストーリーとなっているはずです。ストーリーはフルボイスとなっていてライブの息抜きに見やすい作りになっていると思います。また、キャラ固有のストーリーもあるのでキャラが多いゲームではありますが、そこで気になったキャラや好きなキャラに触れることでより知ることができると思います。

 

 

 とりあえず、良いところとしてはこんな感じなんですが気になった点についても触れておきます。1つは原作から引き継がなくてよかった「羽振りの悪さ」スクストはURを相当やり込むか相当な課金をしないと手に入らなかったのですが、今回もその点は変わらないのかなというのが正直なところです。と言っても、URは3%と平均的な確率なので課金さえすれば手が届かないわけではないと思います。しかし、ゲーム開始時に10連を引かせてくれると言ったサービスがない上に無料石の配布があまり多くはないのでそこに期待をしてスマホゲーを遊んでいる方には厳しいと思います。

 次の問題としては音ゲー自体の難しさです。何回も繰り返し遊ばないとどこにアイコンが出てくるかわからないというのはスタミナ制との相性があまり良くないと感じました。一応、救済措置として、タッチではなくスライドでも判定が取れたり、長押しの話すタイミングはコンボには影響しないなどのシステムがあるにはあるのですが、それが誤タッチに繋がったり指でアイコンが見えなくなる直接の解決法にはなっていないなど、あまり恩恵のある仕事はしてくれていないかなと思っています。

 また、こういった直接の問題点以外にもとっつきにくさを感じてしまい長続きしない理由になってしまうのではないかと考えています。特にキャラを重要視した音ゲーというのはスマホで多く出されていて、プレイヤーを集めているのに躍起になっている中でこのようにとっつきにくさばかりが多く目立ってしまう作りはプレイヤーが早く離れてしまう理由になってしまわないかというのは個人的に心配しています。

 

 

 感想としては以上となります。原作譲りのキャラの可愛さやそれを十分に引き立たせるためのハイクオリティなMVが作られている分、なんとか長続きしてほしいなというのが正直なところです。それを阻害している欠点などが多数あるのは事実であり、それを打開するための懐の深さを見せてはいただけないでしょうかというのが1プレイヤーの願いです。おなじくスクエニからリリースされているSOAなんかは資金繰りが難しい中で収益とユーザーライクの共存の方法を模索されているのを様々なメディアで話されているので不可能ではないと思います。それも含めてぜひ頑張ってほしいなと思います。今回はこのへんで。