ゲームとゲームの沼に溺れる

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【感想】ソニックフォースを終えて。

 ソニック、私大好きなんですよ。本格的に遊び始めたのはワルアドからなんですけど、そこからアド・アド2やったり新作も殆ど毎作買ってますし。

 というわけで今回はソニックの完全新作であるソニックフォースの感想です。前作に当たるロストワールドが発売されてからの4年間はスマホ向けにソニックランナーズという作品をリリースしたり(現在はサービス終了)、海外でソニックトゥーンというアニメが始まり、それに追随して海外デベロッパーが手がけたソニックが3作発売されたりと外伝的な活動が多かったソニックシリーズですが、今作は久々にセガソニックチームが手掛けた本編とも言える作品になっています。

 

 今作はロストワールドのシステムを廃止、ジェネレーションズのモダンソニックとクラシックソニックという複数のシステムを用意するという構成になっています。それに加え完全な新要素としてアバターが追加されました。これはウィスポンと呼ばれる武器を装備したキャラを操作して複数の敵を一網打尽にしながらゴールを目指すというモードになっています。ソニックよりも派手な攻撃が多く、爽快感がある上にウィスポンの種類は数種類用意されており、それによって進めるルートが変わるのでプレイヤーの個性が別れるシステムになっています。

 

 過去作の人気のシステムを取り入れ、なおかつ新要素もしっかりとオリジナリティのある要素になっていて満足の行く1本になったかと言えば正直な話、そうはならなかったかなという感じです。

 

 

 まずシステムとしては様々な変更がなされた結果、過去作に比べると不便に感じる要素が増えてしまったというのがまず一つ。というのも例えばモダンの場合はエアブースト関連が大きく変更され、上昇中は弧を描く軌道で高速移動し、下降中は斜め下方向に加速するという変更がなされています。問題はこれによって、エアブーストを利用したショートカットの距離の見積もりが難しくなっているということです。例えば過去作だと距離が足りないことを確認した時点でエアブーストをしても一定距離は直線移動してくれるのでなんとか間に合うということが度々ありましたが、今回はそういう感覚で利用しても上昇時の利用を前提に距離が設定されているため早めの発動が必要条件とされているため、間に合わないということが多いです。特に2Dパートは過去作に比べると速度が減速され、初心者にも遊びやすい用に作られているにも関わらずそういうところで複雑な仕様を用意されてしまうとソニックの楽しみ方の1つでもあるタイムアタックの敷居が上がってしまうためあまり印象としては良くないかなと思います。

 クラシックはジェネで搭載されていた長押しでのスピンダッシュが廃止されました。アナログスティックでの操作だと真下への長押しというのが少し難しいので残しておいてほしかったので少し残念です。また、その代替手段としてソニックマニアでも搭載されていたジャンプからの急加速が可能なドロップダッシュがありますが、こちらはスピンダッシュに比べると最高速が劣るので希望に沿ったものではないと思っています。

 

 システムとしては些細な変更が多いのでそれだけだったら慣れの問題だと思われるかもしれませんが、それを助長させるのがステージの出来の悪さです。モダンの場合、過去作に比べるとステージのギミックが大きく減ったように感じます。クイックステップを利用したギミックでも落下して下ルートに行くとか敵の攻撃を避けながら攻撃するとか色々なものが用意できると思うのですが、今作はそういう部分で目新しさを感じる要素が無かったと思っています。例えばスパゴニアのような狭い路地をクイックステップを利用して駆け抜けていったあとに空中へ飛び出され眼下の屋根の上に着地すると行ったギミックと演出が噛み合った場面なども少なく少し寂しい印象でした。また、今作ではドリフトが廃止されましたが、急カーブは相変わらず登場します。こういったところの対策はブーストを一度止めるという方法を取るしか無いのであまり面白みを感じなかったです。

 クラシックはステージとしてはそこまで出来の悪いものはないのですが、直前に発売されたマニアとの差別化もシステムもステージもマニアとの差別化が殆どされていないのでわざわざフォースにまで入れる必要があったのかという存在自体に疑問を感じます。しかも、他のキャラも2Dパートの割合が多い上に今作のステージのモチーフがジェネやマニアと同様、過去作品で登場したものであるため同じこと二度三度やる必要があるのか尚更気になるところ。

 アバターのステージは一番問題で、モダンとの差別化があまりされていないという印象でした。ソニックに比べると移動能力が劣り、戦闘力が勝るという特徴を持っているにも関わらず、ザコ敵がモダン同様に一撃で倒せることやルートも唯一持てるウィスポンで分岐される以外は殆ど一本道と言う作りになっています。ひどい場合だとモダンとアバターで殆ど同一のステージを使いまわしてる部分もありました。これだとモダンとの差別化がほとんどされていないうえにスピード感もないので劣化モダンという状態になっています。モダンとの差別化をハッキリしてスピード感のあるワドの夜パートのようにしたり、はたまたアド1・2のようにモダンよりも自由度の高いアクションにするなど色々な方法はあったと思います。独自要素として個性が足りなかったのは残念でした。また、演出によって操作できない時間というのが多く、テンポが悪く感じました。特にソニックは何度もやり直すゲームなので何度も同じ演出で時間を取られるのは億劫ですね。

 

 あとは期待されていたストーリーに関してはシリアス方面に力を入れようとしたのは伺えるのですが、大まかな流れは殆どWii版カラーズやジェネと同一でエッグマンがすごいもの発明したけど結局負けて終わりと言った感じ。ストーリーに力を入れていると言われるとアド1・2のようにエッグマンが悪巧みしている裏で巨大なバックボーンがあって、それが徐々に判明していく中でどのように乗り越えていくかという物語を期待してしまいます。

 今作の場合、そういった部分を担うのがインフィニットと呼ばれる新キャラだと思っていました。実際、高圧的で自身に満ち溢れた性格や優れた知能でソニックを支えてきたテイルスでさえわからなかった謎の力でソニックを圧倒するなど期待できる要素は多分にあったにも関わらず、実際はただのエッグマンが頑張って開発しただけという呆気ないオチであまりにも面白くなかったです。更に言えば、おなじみのキャラクターが多数登場しますが、キャラの魅力が書ききれていないためいまいち腑に落ちなかったです。前述のテイルスが顕著でソニックをサポートするという役回りもロクにできず、それでいてソニックに依存している様子が強く書かれているなど、過去作で少しずつ成長していた部分もリセットされているようで不満しかありません。他にも司令塔なのに脳筋すぎるナックルズやハリネズミ枠なのに影が薄すぎるシルバーなどキャラがたくさんいても成長もしなければ良い意味で個性的に描かれず、小馬鹿にしたようなキャラ付けをされていて正直胸糞悪いとしか言いようがありません。他作品になりますが、直前で遊んでいたマリオオデッセイが少ない描写ながらもひとりひとりのキャラクターを違和感なく丁寧に描いていたことがよく分かり、尚更残念で仕方ないです。

 

 あと、既プレイの人からよく耳にする感想として、あまりに短すぎるという物があります。ステージとしては30ステージ+αと決して少なくはないのですが、全体的にステージが短めであることが起因していると思います。大体のステージが3分足らずでクリアできてしまいます。それに加えて街や工場といったステージのシチュエーションの種類が少なくマンネリ気味に感じてしまいました。寄り道要素の少なさも問題で過去作であったサブミッションのような要素はレッドスターリングなどの探索要素が殆どでミニゲームのようなものはありません。SOSというチャレンジ要素もありますが、既プレイのステージに制約を設けただけなので特段面白いものではないです。そういった幅広い遊びが無いため短さを感じると思います。

 

 あまりゲーム本編とは関係ないところですが、今作は最新のエンジンを使っているためグラフィックが綺麗というのを売りにしています。しかし、ゲームとして全体的に3Dパートが少ない上にカメラを自由に動かすこともできないためその恩恵を大きく感じることはできなかったです。その上、処理性能の劣るswitchとは言え、2Dパートで高速移動をすると背景が遅れて出現すると行った現象を確認してしまってそんなことになるくらいならばグラフィックが綺麗じゃなくてもいいのにと思ってしまいました。

 

 

 文句ばかり書いてきましたが、評価点を上げるならばBGMはかなり良い出来だと思っています。作曲は近作のBGMを手掛けている大谷智哉さんで、安定したクオリティでした。今作の特徴としてクラシックならばピコピコ感のあるBGM、モダンならばノリの良いBGM、そしてアバターは全曲ボーカル入りとなっています。また、随所には生音のオーケストラが使われていたりと力がかなりはいっていることも感じます。その分、聴き応えも十分あると思います。

 

 また、エッグマンの声を演じていた大塚周夫さんがお亡くなりになり、声を新しい方が演じています。名前まではまだ調べていないのですが元の雰囲気をしっかりと引き継いでいて違和感も全くないのはすごいと思いました。どうしても声優さんが変わるとイメージの齟齬が起こりがちなのですが、そう言ったこともなく安心しました。他のキャラも特に違和感はなく、演じている皆さんがキャラを大事にしてくださっているようで安心しました。

 

 

 総評としては期待していた分、ハードルが上がっていたというのがあるとは言え、満足の行く作品ではなかったなというのが正直なところです。物語にしろ、ステージにしろしっかりと練って良いものを作ってほしかったです。

 シリーズとしてはすっかり迷走状態といった感じですが、次回作こそリベンジを果たして欲しいです。