【感想】モンスターハンターワールドを結構遊びましたので。

 最近の世のゲーマーの殆どが遊んでいるんではないかと言われている人気シリーズの最新作「モンスターハンターワールド」をストーリーをクリアして、いい感じのところまで遊べたので、感想を書いていきたいと思います。

 

モンスターハンターワールドとは?

 モンハンシリーズについては説明不要かと思いますので省略しようと思いますが、簡単に説明すれば武器を担いで強いモンスター倒して、素材で強い武器作って超強いモンスター倒しに行くゲームです。これで大体あってます。

 では、今回のモンスターハンターワールド(以下MHW)ではどこが変わったのか?そもそも今作はMH3から約9年ぶりの据え置きゲーム機での新作になります。それまでの作品は携帯機で皆で持ち寄って遊べるように手軽でコンパクトな作りになっていました。逆に言えばハードの制約が多く、絵作りのチープさやシステムとしてご都合主義で不便を感じる部分が多かったです。それを今作では最新のパワフルなハードを十分に生かしてそれらの要素が一新されています。これが本作の最大の魅力でもあります。

 では、具体的にどんなところが変わったのか?

 わかりやすいところを挙げますと今まで複数のエリアで区切られていたフィールドが1つの広大なエリアとしてシームレスになりました。これによって広大な自然を冒険しているという臨場感やリアリティを感じることができるようになりました。しかし、エリアで区切られていたことによってモンスターの猛攻を凌ぐためにエリア外に逃げるという戦法が存在していたのも事実でそこを不安に思う方もいると思います。それは今作でも遠くまで逃げてしまえば追ってこないという作りにもなっていますし、フィールドの随所にある茂みやギミック、特定のアイテムを利用することで隠れることも可能です。そういった逃げの手段にも戦略性が増しています。

 他にシリーズの伝統的な部分で言うとモンスターを発見するまでの流れも大きく変わっています。今までであれば、スキルやアイテムを利用しない限りは経験則に依存する部分が多く、見つけるまでが大変だったということが多かったと思います。また、見つけてからもペイントボールの効果が終わってしまって再び見失うなってこともありました。今作ではペイントボールが廃止され、千里眼系のスキルやアイテムもなくなりました。その代わりに登場したのが導虫と痕跡というシステムです。フィールドの随所にはモンスターが通った「痕跡」が残されています。この痕跡を追うことで「導虫」がそのモンスターのことを記憶して徐々にそのモンスターの場所まで把握してくれるようになるというシステムです。そのおかげで見つけるまでが大変ということが減るうえに今作の広大なフィールドの道を覚えるきっかけにもなります。ちなみに最終的にはモンスターの空腹状態や捕獲可能なタイミングも把握できるようになるので戦闘中でも大活躍してくれます。

 他に細かいところだとスキルポイント制が廃止されて、装備をつけるだけですぐにスキルが発動してくれるようになりました。これで装備構成の考察が非常に簡単になるので敷居が低くなったと思います。敷居という部分では全体的に足を止める機会が少なくなりました。これはアイテム採取をはじめ、アイテムの利用や武器の納刀など広い範囲に該当します。これのお陰で探索はテンポよくできますし、戦闘時は敵の攻撃を紙一重で避けられるチャンスが増えたのでかなり良心的な変更点かと思います。

 

 今回の完全な新要素としてスリンガーが存在します。これは、採取したアイテムを装填して発射する飛び道具になっています。これのみでモンスターを倒せるほど高い威力を持っているわけではないですが、敵をおびき寄せたりフィールドの高いところにある岩を落としたり麻痺ガスを溜め込んだカエルにガスの放出を促すなど使い道は多岐にわたります。ゲームについて知れば知るほど生きてくる要素で今作ならではと言えるでしょう。

 

感想

良かったところ

 今作の良かった部分としてやはり表現力の進化があげられると思います。フィールドは今まで以上に自然を感じられますしモンスターもより生きている用に感じられると思います。

 顕著な部分としてはモンスター同士で争う部分が多く見られるようになったことでしょうか。草食獣を食らう大型モンスターの姿が見られたり、縄張り争いをしている様子が見られます。しかも、これらのアクションはただの演出というだけではなく、戦略として組み込めるのも魅力の1つです。これだけ濃密な表現がされているのも最新の据置機だからこそと言えます。

 

 各武器の性能も幾つか追加要素が施されて全体的に使いやすくなっています。特にガンナーはFPSなどの要素を取り入れたことで狙いやすく動かしやすくなりました。個人的におすすめなのは双剣です。鬼人化状態では武器を逆手持ちに変えるというのが厨二ポイントが高いというのもありますが、鬼人状態では接近する方法がわかりやすくダメージを効率良く与えるための方法もシンプルなのが初心者向けかなと思います。ただそれだけではなく、通常状態または鬼人強化状態の場合のスキの少なさも魅力であり、この使い分けができてくると更に魅力的に感じられるのではないかと思っています。

 また、ダメージをどれだけ与えているかという表示が数字表記になり非常にわかりやすくなったのも良い変更点だと思います。弱点に当たったことや会心が発動したこともわかりやすくなっているので立ち回りや装備構成の良し悪しが目に見えてわかるというのはモチベーションに繋がる要素になっていると思います。

 

 あとは色々便利になったことは本当に大きいです。装備の変更や食事がベースキャンプで行えるようになったこと、ベースキャンプが複数配置されるようになって移動にかかる手間が大きく減ったことオトモが強化されたことや逆にマルチが救援で呼べるようになって手軽に遊べるようになったことなど色んな遊び方に対して非常に寛容になったのは凄くありがたかったです。

気になったところ

 気になった部分として一番大きいのはリオレウスですかね…。痕跡を探して見つけたまでは良いんですけど広大なフィールドを飛んで大きな範囲で移動してしまうので捕まえるまでが非常に厄介に感じました。他のモンスターの移動範囲はそこまで広くない上にそこまで素早く移動することもないのでレウスだけ特段ストレスを感じます。滞在時間を伸ばすか一回の移動範囲を小規模にするか何らかの調整がほしいなと思います。

 それ以外だと些細な話だとボリュームが最近のシリーズ作品に比べると少し足りないかなと感じました。モンスター数も少ないですし、同じ骨格のモンスターが存在するため少し気になりました。過去作同様にMHWGとして完全版を出すのか、DLCでの対応になるのかはわかりませんがここまで完成度の高い作品を出してもらえたならば次の展開を期待してしまいます。

 

まとめ

 大きく進化したモンハンでしたがそのインパクトに劣らない凄く良い作品に感じました。そして、なによりこれだけ大きく変わったにも関わらずシリーズならではの良さをしっかりと引き継いでいるというのも評価すべきポイントだと思います。

 私自身このシリーズは知名度やプレイ人口に反して非常に難易度が高いゲームだと思っていました。その理由としては硬直が多く、見てから対応というのが難しいのでやりこみが必要なゲームで、しかも装備を整えようとすると時間が取られる上にポイントの計算という高いハードルがあるため覚えたり考えたりすることが非常に多く大変なゲームだと思っていたからです。

 しかし、今作の場合はできるだけ敷居を低くしつつも魅力を十分に楽しめるような努力をされているおかげで非常に遊びやすくなっています。過去に私と同様に感じた方も今作がシリーズ初めてだという方にもおすすめです。なぜこのシリーズが人気なのか十分伝わると思いますので是非手にとって見てください。

 では、今日はこのへんで失礼します。