【感想】ICEYをトロコンまで遊んだので。

 久々に遊んでいるゲームが一段落ついたので感想を書いていきます。

 

 今回紹介するのは、「ICEY」という作品です。PCで発売された海外のインディーズのゲームで、最近だと他機種に移植されている上に日本語にも対応しました。魅力としては安さとアクションの爽快感。アクションについては後でしっかり書いていきますが、2D版DMC、あるいはSF版朧村正のような感じのコンボを重視したACTゲームになっています。価格についてはどの機種で購入しても1000円前後で購入できます。また、どの機種で購入しても優劣はないので、好きな環境で楽しめます。

 

 まず、このゲームの良い点から。 このゲームは「基本的には」2Dの1本道のACTゲームです。戦闘は刀のような武器で近接戦を中心に立ち回ります。その際にボタンを押す順番によって、空中コンボを行ったり範囲の広い攻撃を行ったりと色々なコンボに派生することができます。このコンボを使い分ける目的としてはダメージを受けずに攻撃を当て続けることで与えるダメージが1.5倍まで増えていきます。いかにダメージを受けずにすばやく敵を倒すかというのが今作の醍醐味の一つになります。ちなみにそれを行ったからと言ってなにかごほうびがもらえるわけではないのであしからず。

 世界観はSFもので、世を牛耳るアンドロイドを倒そうという単純明快なシナリオです。状況の説明やどこを進めばよいかをナレーションが教えてくれるので、なんとなく何が行われているかわかりやすくなっています。そして、このゲームの特徴的なポイントなのですが、このナレーションの指示を無視した行動を取るとユニークなリアクションを取ってくれます。例えば、「穴に落ちるとダメージ受けるから気をつけてね」と言われたら何度も落ちると「君は私をからかっているのか!」と怒られます。また、このナレーションはこのゲームの開発者を自称しているため、ゲームを改変し始めることもあります。先程の例の続きだと、その後にまた落ちるとナレーションの方が折れて、ゲーム内通貨を上げるから言うとおりに進んでくれと宝箱を出してくれます。こんな感じでナレーションの言うことを無視して寄り道をしまくるのが、このゲームの楽しみの一つです。

 

 次に気になった点として、1週のプレイ時間がかなり短いです。最初にトロコンしましたと書きましたが、プレイ時間として5時間半程度で終わりました。難易度変更はありますが、周回要素として大きなものはないので物足りなく感じると思います。

 次にアクションゲームとして見て、敵の強弱のバランスが少し不満に感じました。というのも序盤に出てくる大きな手のようなロボットがいるのですが、このロボットに掴まれると大ダメージを受けてしまいます。また、リーチも長いため苦戦することが多い敵です。これよりも強力な敵はこのキャラの派生系しかいないので、そんなに早く出さなくても良かったのではないかなと思いました。

 

 手短に爽快感のあるアクションを遊びたい方にはおすすめのゲームです。また、豊富なメタネタとナレーションを担当した声優である下野紘さんをこれだけ困らせられるゲームも他にはないのでこれらの要素が好きな人もおすすめです。SFに関しても雰囲気は出ていると思いますが、どうしてもナレーションを困らせることに集中してしまうため、SF目的の方には少しおすすめしづらいかなと思います。

 いずれにせよ興味にある方はぜひ遊んでみてください。今回はこのへんで。